ど素人の思いの丈

衝動のまま感想を書いて何となく思い出せるように

リミット(映画) ネタバレ

 

YouTuberに紹介されてて面白そうだなって思ってネタフリで検索したら見事にあったから見てみたら…………もう………

 

紹介されて、予告編も見たんだけど、終始箱の中で物語が展開されるのは知ってて「これは閉所恐怖症の人にはきついな〜」って思って見てたんだけど、閉所恐怖じゃない自分でも息がつまる様子がまざまざと描写されててなかなかにキツかった!

 

主人公は9ヶ月前からイラクでトラックの運転手をしているポール・コンロイ。不安障害を抱えてて、妻子持ち。映画の初めはすごい静かで真っ暗な画面から始まるんだけど、紹介の通り最初から最後まで一切外の描写がなかった。うん。逆にすごいと思う。1時間半ほどの尺で終始箱の中なのに飽きずに見られるし結構面白い。

 

持っているものは、携帯、ライター、ペン、ナイフ、お酒…あと後半切れかけのライトとかケミカルライトもあるけど。

主に携帯電話を使って助けを求めるんだけど、、、まぁ〜これがなぜか自分の携帯なのにアラビア語(?)表記になってて読めない!連絡先も何もかも全然わからなくて電話番号も覚えてないし、緊急連絡先が書いてあった紙も犯人に待ってかれてて……って焦るんだけど、アメリカ州警察やら会社やらにかけるけどこれがまたすっっっっっごい塩対応。たらい回し感満載……途中で妻にかけても留守電…それからも色々電話をかけるんだけど最終的に人質取引を専門とした捜査官ダン・ブレナーと電話が繋がって、どうにか助けてもらうことになった。

犯人の要求は「500万ドルを用意すること」(のちに100万ドルに下がるけど。高!!)「人質としてビデオを撮影すること」なんだけど、もちろん犯人と交渉する気はないし、そんな額払えない、ビデオも撮らずにどうにか引き延ばせって指示して携帯の電波をキャッチするからなるべく節電しろって言われる。

 

そこら辺かどこかでいろんなところたらい回しにされて不安になったポールがダンに「今までどれくらいの人質を助けたか?」と聞いてダンも「数人」としか答えられなくて、ポールは名前を言ってくれたらあなたを信用すると言ったため、ダンは「マーク・ホワイトという医大生を助けた」と伝えた。……これがまさかラストに度肝を抜くことになるとは思わなかったよ……ダン許すまじ……

 

この後も砂が入ってきたら蛇が入って来たりしてその都度不安が高まっていくんだけど、ポールの不安がすごいリアルに伝わってくる!!閉じ込められて、でも電話の相手の対応は酷くて俺はこんなに暑くて狭くて息苦しいところにいるのに涼しいところにいる奴らは分かってくれないみたいな、イライラとか叫びたくなる感じとか見てるこっちも苦しくなってくる感じがとても良かった……

 

途中で諦めてきたポールが母親に電話するんだけどなんと認知症で…最後に「愛してる」と伝えたけど、やっぱり母親からは愛してると言ってもらえずに電話を切ってるシーンが悲しくて……妻もまだ留守番電話で繋がらず…家の電話の留守番電話の音声の息子の声で癒されるポール…

 

終盤、携帯電話の電池も後1つしか残ってない状態でかかってきた電話がなんとポールを雇ってるCRT社から。何を言われるのかと思ったら突然の一方的な解雇宣言!!???拉致される前から契約違反でクビになってたから拉致された際の慰謝料(?)とかお金は出ませんって言うのを法的に残すための録音をさせられるっていう……いやこっちの状況考えんかい!!!!!?????電池少ないんだよ????わかってんの?????、考えて????血も涙もなさすぎて最後に「I'm sorry」とか言ってるけど許しがたいひどすぎ……ポールの心折りに行ってるようにしか感じない……折れるわこんなん……

 

それでどんどん棺の中が漏れ出てきた砂で埋まっていく中ダンからも見つけられない、助けられなくてすまないと謝られて最後に遺書を残すポール……すごい悲しい……

それで終わりかと思いきやまさかの犯人から再度電話がかかってきた!!「金は?」と脅す犯人に強気なポールだったが自宅の住所がバレ、「指を切らなきゃ家族が血を見ることになる」と脅されて泣く泣く指をナイフで切断……ナイフでエンコ詰めるとかできるの???切れ味良すぎじゃない???めっちゃ痛いでしょ……むり……つら……それをヤケクソに動画で犯人に送ったポールえらい……

 

ミシミシと悲鳴をあげて砂が入ってくる棺にダンが救助に来てくれ、光が入り込んで棺が開けられてギリギリセーフ!!!

 

という幻覚を見たんだ……

でも!まさかのダンから「棺を埋めた場所を知っているやつを捕まえた!」との連絡にほぼほぼ砂で埋まりかけていたポールも希望を取り戻し、妻とも連絡がつながり、生きて帰る愛してると泣きあってあと少しで救助が来る、大丈夫だと伝え、ダンからの電話を取ったその時。

 

 

 

 

「すまない、マーク・ホワイトの棺だった」

 

 

 

 

( ゚д゚) (    Д  ) ゚ ゚

 

 

ええええええええええええええええ

うそだろ……うそ……

そこで棺いっぱいに砂が入って映画は終了。

 

うそだろ……うそだろ……最後の上げて落とすところが最高に心に刺さったよ!!!!!!!!!!!!!!!(涙目)

 

この絶望感といったらない。

あと少しで生きて家族の元へ帰れると思ったら別の人だった。

しかもそれはダンが救った人質として名前を出したマーク・ホワイトだった。つまりダンはマークのことを助けられてなかった。今までのダンの言葉は嘘で気休めだったと……助けにはきてくれたけどさ……

二重に裏切られた気持ちになって抉られたよね…

 

最後の最後にダン「すまない、許してくれ」

懺悔で終了するんだけど、この最後にポールが叫んでもいなくて、ただただ埋まっていったのがすごいキツくて……絶望感で言葉が出なかったのかなって思うと……

 

ここまで書いて改めてしんどいつらいきついって感じだったけど、全体的な映画としてはすごい良作だったと思う!ずっと同じ棺の中の映像でも飽きることなく物語を楽しめるのはすごいね。制作コスト低そうでも(?)面白いのってシナリオとか恐怖、不安の見せ方が上手いからだと思うんだよね。

とても満足!筋の通ったバッドエンドだったし断然楽しめた!見てよかった〜

次は結末も知った上でまた楽しみたいな!時間があったらまた見よあと思う作品でした!終わり!